悩みタイトル

こんなお悩みはありませんか?

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膝の前面が痛い
運動中や運動後に膝の前面が痛くなる
ランニングやジャンプ動作で痛みが出る
普段は痛みがないが、スポーツを再開すると再び痛みが出る
膝前面の痛みがなかなか軽減しない

オスグッドについて知っておくべきこと

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オスグッド病は、発育期における急激な骨の成長と、筋肉・腱のバランスの不均衡、ならびに脛骨粗面部(膝のお皿の下にある骨が出っ張っている部分)の力学的脆弱性に、大腿四頭筋による反復的な牽引力が加わることで、部分的な剥離や裂離骨折が生じて発症すると考えられています。

オスグッド病の主な症状は、脛骨粗面部の疼痛(痛み)です。その他にも、同部位に圧痛、腫脹、軽度の熱感、骨の隆起(骨が出っ張る)が見られることがあります。

また、ジャンプの着地時やスクワット動作、膝を深く曲げた際に痛みが出ることが多いとされています。

オスグッド病の発生率は10〜20%といわれており、比較的発生頻度が高い疾患です。しかしながら、成長期にみられる一般的な痛みと認識されることもあり、施術を受けずに放置されたまま医療機関を受診しないケースも少なくありません。

症状の現れ方は?

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オスグッド病は、小中学生の男子に多く見られる、膝のオーバーユースによる成長期のスポーツ障害として代表的な疾患です。

成長期には急激に身長が伸び、骨も急成長を遂げますが、残念ながら筋肉や腱などの軟部組織は、骨と同じペースでは成長しません。その結果、身体が硬くなりやすい時期でもあります。

このような状況から、大腿四頭筋の柔軟性が低下し(いわゆる太ももの筋肉が硬くなる状態)、ジャンプやダッシュなどの繰り返しの動作によって膝蓋骨(お皿の骨)を引っ張る力が脛骨粗面に加わることになります。

成長期の脛骨粗面には、骨の成長に必要な新しい骨(骨端核)が存在していますが、大腿四頭筋による強い牽引力が繰り返しかかることで、この骨端核に負担がかかります。その結果、骨端核の発育が阻害され、突出して痛みを伴うようになります。

その他の原因は?

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膝関節の屈曲を伴う動きによって、大腿四頭筋の力がすねの骨(脛骨)にかかり、成長軟骨部が剥離することでオスグッド病が生じると考えられています。

このような負担が繰り返しかかることで、膝蓋腱の付着部に小さな傷ができる場合があります。通常であれば、そのような小さな傷は2週間ほどで自然に回復するとされています。しかし、激しいスポーツを継続することにより、同じ部位に繰り返し負担がかかると、傷の回復が追いつかず、「余分な血管」がその周辺に増加していきます。

この血管の増加とともに、神経線維も増える傾向があり、これが痛みや腫れの要因になることがあります。

さらに、このように血管が過剰に形成されると、人間の身体の自然な反応として、その部位に石灰が沈着することが知られています。結果として、本来は存在しなかった骨が徐々に形成され、痛みを感じる部位に骨の塊や隆起が生じる可能性もあります。

オスグッドを放置するとどうなる?

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オスグッドを放置すると、膝蓋骨(膝のお皿)の下にある「脛骨粗面」が徐々に突出し、痛みが生じる場合があります。

症状が進行すると、「熱感(患部が熱を持つ状態)」や「発赤(赤みを帯びる)」が見られることもあります。このような状態で運動を続けてしまうと、最悪の場合、剥離骨折を引き起こす可能性もあるため注意が必要です。

また、オスグッドの発症によって痛みが強くなると、運動が十分に行えなくなり、結果として成長ホルモンの分泌にも影響を及ぼす可能性があります。これは、骨の成長に悪影響を及ぼす要因となることも考えられます。

「まだ運動できているから大丈夫」と思ってそのまま様子を見ていると、知らないうちに症状が進行し、運動量の低下や成長への影響につながるおそれがあります。そのため、「もしかしてオスグッドかも」と感じた場合は、早めに対処することが大切です。

当院の施術方法について

当院では、オスグッドの症状に対して、特に姿勢に関する矯正施術に力を入れております。

姿勢を矯正し、人間本来の正しい姿勢へと整えることで、身体の左右差や猫背、反り腰といった歪みを軽減し、肩関節や股関節の柔軟性を高めていきます。これにより、パフォーマンスの向上が期待できるほか、身体のアンバランスを解消することでケガのリスクを抑え、痛みによる運動制限の回避にもつながります。

また、当院では全身のバランスを整える調整施術を行っており、さらに痛めた筋肉に対しては、原因と考えられる部位に鍼施術も取り入れております。

固まってしまった筋肉や、痛みを感じる部位に直接鍼刺激を与えることで、血液の循環を促し、体組織の修復活動が活性化されるため、施術期間の短縮や疼痛の軽減が期待されます。

改善していく上でのポイント

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急性症状であれば、最初はコンスタント(週3〜4)に来院していただき、症状の緩和がみえてきたら徐々に回数を減らしていくことで症状の再発がしにくくなります。
更に、痛めてから時間が経過しての来院だとその分施術期間も長くなってしますので、なにか症状が発症した際には、早めの施術をお勧めいたします。
スポーツ障害を再発しないために、当院の矯正施術などで身体のあらゆる関節可動域を広げメンテナンスをしていく必要があると考えます。
また成長期が過ぎると骨も硬くなりますので、症状はいったん軽快します。ただし、成人になって運動による強い力が膝に再び加わると(オーバーユース)、異常骨形成部に疼痛が発生することがあり、いわゆるオスグッド後遺症と呼ばれる症状がみられます。
自宅でもできるストレッチを指導し継続することが大切になっていきます。