悩みタイトル

こんなお悩みはありませんか?

野球肩・野球肘_イメージ1

投球時に肘が痛む
投球数が多い日に痛みが出る
痛くて肘をスムーズに動かせない
肘の伸びや曲がりが悪くなる
肘が腫れたり、押すと痛みが出る
肩に突っ張り感や疲労感がある
ボールを投げた時や投げ終わった時に肩に痛みがある
肩を動かした時に引っ掛かる感じがする
肩が上がらない、回らない
肩に力が入りにくく、全力投球ができない

野球をされている方で、これらの症状に心当たりがある場合は、野球肘・野球肩の可能性があります。

野球肩・野球肘について知っておくべきこと

野球肩・野球肘_イメージ2

野球肘

野球肘とは、「上腕骨内側上顆障害(リトルリーグ肘)」や「上腕骨内側上顆骨端線離開」、「内側側副靭帯損傷」、「離断性骨軟骨炎」など、投球動作によって生じる複数の肘の障害の総称です。
小学生から高校生の成長期の子どもに多く見られます。成長期の子どもの組織は未発達で弱いため、繰り返しの投球動作に耐えられず、靭帯や骨に負担がかかり、痛みが生じます。
原因としては投球数の過多(オーバーワーク)や無理な投げ方が挙げられます。その中でもオーバーワークによって発症するケースが多く見られます。

野球肩

野球肩は、野球の投球動作(ボールを投げ始めてから投げ終わるまで)を繰り返すことで肩に負担がかかり、痛みが出るスポーツ障害のひとつです。
野球だけでなく、ハンドボールや槍投げ、テニス、バレーボールなど、腕を大きく振るスポーツでも野球肩を発症することがあります。
投球障害肩とも呼ばれ、10代の学生から30~40代まで幅広い年代で発症します。初期は軽い痛みや違和感程度ですが、放置すると症状が悪化し、手術が必要になったり、最悪の場合は競技を続けられなくなることもあります。

症状の現れ方は?

野球肩・野球肘_イメージ3

野球肘

野球肘を発症する原因は、繰り返し肘を使う動作や投球動作によって肘への負担が増え、靭帯・軟骨・骨・筋肉に過剰な負荷がかかることです。
投球動作は肘に大きな負荷を与えます。投球フォームが悪かったり(肘投げや手投げなど)、無理に速い球を投げようとしたりすると、1球ごとに肘への負荷が通常より大きくなります。その状態で投球を繰り返すことで、肘周りの筋肉が硬くなったり、骨同士が衝突したり、靭帯が引っ張られたりすることで野球肘が発症します。

野球肩

野球肩を発症する原因は、主に柔軟性不足や可動域の低下、肩に負担のかかるフォーム、オーバーワーク(使い過ぎ)です。
肩関節だけでなく、肩甲骨・背骨・骨盤・股関節の柔軟性や可動域も非常に重要です。踏み込みからボールを投げるまで身体が適切に連動していないと、動きが悪い部分の先に負担がかかり、肩に痛みが生じやすくなります。

その他の原因は?

野球肩・野球肘_イメージ4

野球肘

正しいフォームで投げていても、投げ過ぎや負荷に対して十分なケアが行えていない場合、筋肉の緊張や靭帯の引っ張りによって野球肘が発症することがあります。
特に成長期の子どもの骨は成長軟骨と呼ばれる弱い部分が多く、骨の負担がかかりやすくなります。高校生以降では、骨よりも靭帯の損傷が多く見られます。

野球肩

野球肩の主な原因は、投球動作の繰り返しによる肩の酷使です。
ボールを速く、正確に投げる技術を身につけるために投球動作を繰り返すことで、肩周囲の筋肉に負担が蓄積し、筋肉が緊張して硬くなります。
筋肉の硬化により血行が悪くなると、炎症が誘発され、肩の痛みが生じやすくなるのです。

野球肩・野球肘を放置するとどうなる?

野球肩・野球肘_イメージ5

野球肘

野球肘を放置すると、症状が悪化し、投球パフォーマンスに大きな影響を与える可能性があります。
場合によっては、関節軟骨がはがれて「関節ねずみ(関節内遊離体)」となったり、肘が変形して動きが悪くなるおそれもあります。

関節ねずみとは
関節内に骨や軟骨のかけらが遊離して動く状態で、関節の引っかかり感や痛み、腫れ、可動域の制限などが見られます。

野球肩

野球肩を放置すると、慢性的な痛みや肩の動きの制限につながり、場合によっては手術が必要な障害に発展するリスクがあります。
症状としては、痛みや不快感が常態化し、日常生活に支障をきたす場合があります。また、腱板損傷、関節包拘縮、関節唇損傷、肩関節の不安定性、骨棘形成、神経損傷などのリスクもあります。
さらに、筋腱の断裂や疲労骨折が起こることもあり、手術が必要となった場合には競技復帰までに長期間を要することがあり、選手生命に影響を及ぼす可能性があります。

当院の施術方法について

野球肩・野球肘_イメージ6

当院おすすめメニュー:鍼療法(野球肘・野球肩向け)

当院では、野球肘の痛みに対して鍼療法をおすすめしています。症状や外傷の状態に応じて、以下のように施術が可能です。

部分鍼(10本程度)
手首〜肘の筋群に集中的に施術。急性期であれば、炎症の鎮静や痛みの軽減を目的として行います。

全身鍼(20本程度)
手首〜肘〜上腕の筋群など、広範囲に施術することで、血流を向上させ組織の回復力を高めます。

また、鍼療法は野球肩の症状がある方にも有効です。肩や上腕付近のツボや痛みの強い部位に鍼を刺し、微弱電流を流すことで血行を改善し、肩の可動域の向上も期待できます。

期待できる効果

炎症や痛みの軽減

血流改善による組織の回復力向上

肩や肘の動きやすさの向上

軽減していく上でのポイント

野球肩・野球肘_イメージ7

慢性的な痛みの改善ポイント

慢性的な肩や肘の痛みでお悩みの場合、改善には定期的な通院と時間をかけた施術が重要です。

通院の目安

週2〜3回を目安に定期的に通院

痛みの改善と再発予防を同時に目指す

組織の入れ替わりサイクルに沿った施術

3ヶ月 → 組織が入れ替わり、変化が出始める

6ヶ月 → 組織が完全に入れ替わる

9ヶ月 → 状態が安定

12ヶ月 → 変化が定着

施術方針

患部の痛みに対する施術だけでなく、身体全体を痛みが起こりにくい状態に整える

通院頻度が確保できない場合は、長期間にわたり少しずつ改善していくことで効果を出すことが可能